朝、慌ただしく朝食を準備しながら「今日こそは怒らず笑顔でいよう」と心に誓う。
でも、目を離した隙に朝食の納豆を笑顔で顔に塗りたくる息子を見て「何やってるの!」と怒鳴ってしまう。
仕事終わりにクタクタの中お迎えに行って、帰り道に消防車見に行きたいと駄々をこね、5分の帰り道が1時間に。夕飯の支度ができなくてイライラする。
寝かしつけの後、ベッドでスマホを開いて「丁寧な暮らし」を発信する誰かの投稿に、心がギュッとなる。
もし、あなたもこんな毎日を過ごしているなら、この記事はあなたに向けて書きました。
私自身、2歳の息子をフルタイムで働きながら育てていた時期、ずっと不安と戦っていました。
育児書を買って寝不足のまま読みあさり、時短家電を買い足し「もっといいお母さんにならなきゃ」と頑張って、頑張って、頑張って…。
それでも、不安は1ミリも消えませんでした。
今日は、なぜ「足し算の子育て」では不安が消えないのか、そしてもう1つの道があることを、お話しします。
「子育てがつらい」すら言えなかった私
まりいいお母さんでいなきゃ
当時、この言葉が口癖だった私は、毎日が戦争のようでした。
イヤイヤ期の息子に振り回されて疲労困憊。両親とは絶縁状態にあり誰にも頼れない。保育園に預けるときも「こんなに小さい子を預けて働くなんて、私はダメな母親だ」そう思ってました。
仕事に行くことに、罪悪感が 止まらない。夜、やっと寝た息子の横顔を見ながら「今日も怒っちゃってごめんね」と自己嫌悪する。でも朝になったら、また繰り返す。



子育てがつらい
と口に出すことすら、母親失格の烙印を押すようで言えなかった時期がありました。
現状を俯瞰してみたら、足し過ぎていた
振り返ると、私は「足し算の子育て」をしていました。足し算の子育てとは、こういうものです。
- 情報を足す
育児書、SNS、発達相談アプリ。とにかく正解を探し続ける - 時間を足す
早起き、夜更かし、休日の予定。全部、子どものための時間 - 努力を足す
「もっと笑顔で」「もっと寄り添って」「もっと優しく」 - 理想の母親像を足す
丁寧な暮らし、手作りおやつ、公園で笑顔
全部、不安を埋めるために「もっと」でやることを足していく子育てです。
「子育てが楽しめないのは、自分に足りないところがあるからだ」とダメ出しばかりして、完璧になれば楽になるはずと信じて、やっていました。
足し算の子育ては不安を足す作業だった
でも、どれだけ足しても不安は消えませんでした。
それどころか、足せば足すほど、不安は大きくなっていったんです。
情報を集めれば集めるほど



こんなにできていない自分はダメだ
と自分を責め、努力を足せば足すほど



これだけやっても子どもが変わらないのは、私の愛情が足りてないからかも
と自分を責め、どんどん自分にダメ出しばかりしていました。
でもある日、気づいたんです。
苦しさの原因は「足りないこと」じゃなくて「背負いすぎていること」だった、と。
- 子どもがちゃんと育たないのは、私の責任だ
- 母親として、全部完璧じゃないと
- 疲れたなんて、言っちゃいけない
そんな責任や不安を、いつの間にか山ほど背負っていました。
足すべきは「情報」や「努力」じゃなかった。当時の私に必要だったのは「背負い過ぎている荷物を下ろすこと」だったんです。
そもそも私は「完璧=全てが揃っている状態」だと思っていました。ですが
完璧とはこれ以上加えるものがない状態ではなく、これ以上削るものがない状態である。
—アントワーヌ・ド・サン=テグジュペリ
この言葉に出会って、見える世界が変わりました。
子育ても、たぶん、同じなんです。
私が辿ってきた道を振り返って、「足し算の子育て」と「引き算の子育て」を並べてみました。


私が「ちゃんと育てる」をやめた日
息子が2歳から3歳になるまでの間、私は一度、人生が止まりかけました。その時の話はまた別の機会に書くとして。息子が3歳を迎える頃、私はある学びに出会って、真逆の方向に歩き出しました。
もう「ちゃんと育てる」のは、やめよう
「いいお母さん」であろうとするのを、一度手放すことにしたんです。
頑張るのをやめたんじゃなく、頑張る方向を180度変えた、という感覚に近いかもしれません。そこから、少しずつ、でも確実に、何かが変わり始めました。
引き算の子育ては家族の笑顔を増やした
私はこれを「引き算の子育て」と呼んでいます。
引き算の子育ては「放置する」ことでも「諦める」ことでもありません。「背負いすぎているもの」を下ろして、自分と子どもにとっての最善を見つける子育てです。
- やらなくていいことを、やめる
- 「いい母親像」を、手放す
- 「自分の時間がない」の代わりに「自分に戻る時間」を取り戻す
正直、最初は不安でした。
本当はやったほうがいいんじゃない?失敗して大丈夫?って。
でも不思議なことに、手放すほど、子どもとの時間が楽に楽しくなっていきます。怒鳴る回数が減って、笑う回数が増えて、気づくと、子どもが勝手に成長している。
足し算では、不安は消えません。
でも引き算の不安は「あっ、もう大丈夫だ」に変わっていきます。
手放すことは「実験」
ここまで読んでいただきありがとうございます。
この記事を読んだ今日、たった1つだけでいいので「お母さんだからやらなきゃ」と思っていたものを、手放してみてください。
「毎日の手作りおやつ」でもいい。
「寝かしつけの絵本」でもいい。
「SNSの育児アカウントを毎晩チェックすること」でもいい。
何か1つ「やめていいもの」を決めるだけで、明日が少し違って見えるはずです。
その時大事にして欲しいのが「一度やめたからって、やめ続けなければいけない訳じゃない」ということ。
試しに1週間やめてみて「戻したい!」と思ったら戻していいんです。だから「実験」だと思って、手放してみましょう。
これからこのブログでは「引き算の子育て」を5つのステップに分けて、少しずつお伝えしていきます。
一緒に、あなたの笑顔も、家族の笑顔も増やしていきましょう。





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